台湾在住日本人留学生に10個気になることを聞いてみた

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海外留学というと、『お金がかかる』『危険ではないのか』『友達はできるのか』などといった、考えてしまう悩みがあると思います。しかし、台湾留学では”アジア圏内であるという事”、”日本と台湾の関係が良い”などから日本人にとってすごく過ごしやすい留学先です。台湾在住している日本人留学生に台湾のリアルを聞いてみましょう。

気になる10個の質問

1:現地の生活費や学費はどのくらいかかるか教えてもらえますか?

学費

某国立大学で1年間は約50万円(約10万元)ほど、某私立大学で1年間は約60万円(約12万元)ほどです。

学部によって少し値段が変わります。例えば某私立大学では商学部の学費は工学部より1年間で約9万円(約1万6千元)ほど安くなります。

また、日本と同じく国立大学の方が私立大学より学費が安いことがわかります。

生活費

外国人留学生は優先的に学生寮に住むことができます(大学によって変化あり)

学生寮:約16万円(3万3千元)/1年間

食費 :約55万円(11万元)

その他:約30万円(6万元)

合計 :約100万円(20万元)/1年間

ざっくりと学費+生活費を合わせて一年間で約160万円になります。

注意* 学生寮と一人暮らしでは値段が1年間で約50万円くらいの差があります

2:大学のキャンパスや施設はどのような感じですか?

ほとんどの台湾の大学では、学部ごとによって建物があります。

必修科目は、自分の学部ビルで授業を受けるのですが、選択科目では他の学部ビルに移動することがあります。授業と授業の間でちょっとした散歩ができるので、私は気に入っています。

また私は逢甲大学の学生ですが、キャンパスや施設について不満を抱いたことはなく、逆に使いきれていない素晴らしい施設がいっぱいあります。例えば、パソコンルームでは機械に詳しい係員がおり、パソコンの使い方講座や有料のadobeなどのアプリを無料で使えたりします。

左 逢甲大学のキャンパス

キャンパスを一周するのに歩いて20分ほどの大きさです。

テニスコート、バスケコートや校庭は誰もが無料で使うことができ、みんなが毎日健康的に運動しています

3:留学生向けのサポートやプログラムは充実していますか?

国際事務局

国際事務局では主に海外留学生の必要な書類の申請や交換留学をするための手続きをしてくれる場所です。実際に入学する前に居留書の手続きやビザの発行を手伝ってくれます。いわば台湾生活のサポートをしてくれる親です。

また長期休みや連休には、留学生向けに台湾の伝統文化などを体験できるイベントを開催してくれたりします。

担任教授

毎学期に自分のクラスの担任教授がおります。

担任教授とは、今学期の授業はどうなのか、成績について話したりします。私は留学生ということもあって、毎回ご飯に連れて行ってもらって台湾生活がうまくいっているかなどの話をしっかりと聞いてもらっています。

そして何より、難しい科目の教授に担任教授から一言声をかけてくれるので、その教授から私のために補修を開いてくれるなどのサポートがあります。(平常点満点になるなど)

4:現地でのアルバイトやインターンシップの機会はありますか?

台湾は学生ビザでもアルバイトはできます

しかし、バイトをする前にバイト許可書(工作證)を発行しなければいけません。

たまに、バイト許可書なくても働いていいよってオーナーから言われることがありますが、法律上違反なので、しっかりと作っておきましょう。

外國專業人員工作許可申辦網

5:留学生同士のコミュニティーや交流活動は盛んですか?

国際事務局や海外派遣ボランティアなどの交流活動やイベントはいくつもあります。

例えば、”留学生向けのグアバ取り体験”や”パイナップルケーキ作り体験”などといった台湾ならではの文化体験はたくさんあります。また大学外でも言語交流会などの日本語に興味を持っている台湾人などと交流する機会があります。

6:留学生活での注意点やアドバイスはありますか?

一人一人が台湾での日本人代表である意識を忘れないこと

あなたの行動が台湾人からすれば日本人はこういう人なんだという印象に変わります。

私と同じ大学にいる日本人の友達が授業をよくサボっていました。するとそれを見た台湾人は日本人は授業をサボることに抵抗がないんだねと言っていました。ただその子がした行動にも関わらず、日本人というくくりにまとめられてしまいました。

自分の行動で日本の印象を変えてしまう影響力があると理解しながら生活をするのが大事です。

7:現地の文化や言語の違いはどのように対処しましたか?

自分の常識を一回捨てること

中国語がうまく喋れなく、友達の輪に入れない。日本にいた時は、みんなとわちゃわちゃできたのに台湾ではその性格が出せずに、つまらない人だなって思われてる。日本だったらそんなことないのにな、なんて思ってしまうかもしれません。実際に自分もそうでした。

しかし、台湾にいると中国語を喋って、台湾料理を食べて、台湾人の友達と時間を過ごします。日本にいた時は日本語を喋って、日本料理を食べて、日本人の友達と時間を過ごしてました。

見てわかるように、何もかも環境が違います。日本にいた自分ではないのです。台湾にいる自分なのです。

台湾の自分がどのようになるかを楽しんでください。新しい自分です。常識を捨てて、台湾色の自分を成長してください。

8:進学先の大学や専攻の選び方についてのアドバイスはありますか?

台湾生活での大学や専攻は、あくまで留学の一部です。

自分が台湾で何をしたいのか?何を求めていくのか?

例えば、大学生活中に夢を見つけたい。そのようであれば、総合大学に行き、いろんな学部の生徒と会って視野を広げる。日系企業が多い台北に行き、駐在員の話を聞くなど。

私の場合、1:天気が良いところ 2:総合大学 3:留学生が多い

大きくこの優先順位で大学を選びました。

重要なのは、最高の決断をするのではなく、決断した後に最高の結果にすることです。

9:現地での生活が思ったよりも大変だったり、良かった点や難しかった点はありますか?

良かった点

  • 日本人は歓迎される
  • 食べ物が美味しい
  • 日本と台湾の距離が近く、友達が来やすい
  • 物価が安い

悪かった点

  • 自分が日本のアニメをあまり見ていなかったこと
  • 授業についていけない
  • 夜食文化がある
  • 英語ができなかった

10:他にも台湾留学に関するアドバイスやおすすめの情報があれば教えてください。

大学の奨学金を簡単に受け取れることが多いので、自分は成績悪いからダメだと諦めるのではなく、とりあえず申請してみること。

大学近辺の環境は絶対に調べること。公共機関が悪いところや、遊びにいく場所が遠いなどは、台湾生活に飽きてしまう可能性が高い。

台湾に生活している人の話を聞くべき。私もいくらでも相談に乗ります。

まとめ

今回は台湾留学を考えている人が気になってそうな10個の質問を答えてみました。この10個の答えからまた新たな悩みや問題が出てくるかと思います。その時は、ぜひ私に連絡ください。いつでも答えます。台湾に留学する人が増えることを願っています。

MIKO

東京都出身、台湾在住
台湾の現役大学生(2024年卒)
オーストラリアへ語学留学 経験あり
台湾でビッグデーター分析を習っている理系大学生

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